上昇志向のある人はだれもがそう思い、
一部の人たちは数ある啓蒙書に影響されますが
ここ最近で一番のヒットは「橘玲」です。
彼の現実主義的なモノのとらえ方が面白いです。
橘玲のブログ
http://www.tachibana-akira.com/
彼のブログは海外での社会学的な実験を
紹介し解説してくれるので読んでいて面白いです。
リンクフリーで引用OKの姿勢も潔くて印象が良いです。
いくつか紹介します。
▼「クッキーとダイコン」
机の上に、焼かれたばかりのチョコクッキーと、
千切りの大根があるとします。
「クッキーを食べたグループ」と
「大根を食べたグループ」で集中力のテストをしたところ、
「クッキーを食べたグループ」のほうが
良い成績を残したというものです。
食べたいクッキーではなく
食べたくない大根を食べさせられ
食物の自由を抑制させられた人は、
自己コントロールに力を使ってしまい
仕事ができなかったようです。
ダイエットや禁煙など
自己コントロールの抑制に意識がいってしまっては、
仕事に対する力が削減されてしまいます。
大根を食べるのではなく
チョコクッキーを食べて
仕事に意識を向けましょう。
「大根よりもクッキーを」を説明するのなら
「我慢せずに好きなことをしよう」となります。
▼仕事の流れを変える
クッキーと大根から話を進めて
「一日の仕事の流れ」の話に入ります。
「我慢することが集中力の妨げになる」
の対偶を考えると
『我慢しなければ集中力があがる』となります。
なので、
仕事をスムーズに進めるには
欲望を抑制することを極力少なくしたほうが良い
と考えられます。
人間には生理現象があり
「おなかが空いた」、「眠気に襲われた」
などを無視して仕事をしても能率は下がる一方です。
夜中まで仕事をして、眠さに耐えながら無理やりに仕事をこなし
次の日は朝に起きられず遅刻。起きたとしても体がだるい。
上のようなサイクルよりも、
たとえばこんな状態のほうが
仕事の能率があがるのではないでしょうか。
夜は24時にはベッドに入り就寝。
朝起きてから軽く体を動かして血液の巡りをよくします。
体がノッテきたところで集中して仕事に取り掛かります。
睡眠時間と仕事能率の関係は
ライフハック系のブログでは流行です。
「朝早くに起きてヨガをして仕事に取り掛かる」
さて、これが制作系の職種に向くのかどうかを
次に考えたいと思います。
▼制作系の仕事の流れ
制作系にありがちな「仕事の流れ」
夜型人間が、昼前に起きて
気合をいれずにボーと仕事に取り掛かります。
ようやく仕事が乗ってきた夕方から集中し
電話の少ない夜に集中のピークを向かえ、
一気に夜中まで仕事を片付けます。
こんなやり方をしている方も多いでしょうし
このスタイルも悪いとは言えません。
仕事の電話は夜には少ないでしょうから。
しかし、この夜型人間のライフスタイルは
チームで動くには、非常に合わせづらいです。
チームリーダーや上司がその夜型タイプの人間ですと、
チームがそれに合わせて動かなければなりません。
朝に起きて仕事をして、
昼に出社した上司に合わせて自分の仕事を終わらせます。
夕方にノッテきた上司に仕事を振られて
第二ラウンドが始まる、という具合です。
チームで動く場合の上手なワークスタイルは
また次回に書きたいと思います。
[おまけ]
面白い記事を読みました。
「ブラック企業を自分から率先して改革しよう」
退社時間になったら率先して帰る→蔓延する→ホワイト化
http://blog.livedoor.jp/lifes_loves/archives/66348174.html
▼Getting Things Done
http://ja.wikipedia.org/wiki/Getting_Things_Done
ToDoリストの作成をして、自分の自己マネジメントを高める。
仕事の作業効率を上げたいときに、人からよく聞く話しですね。
その中に「GTD」という考え方があります。
「次にやるべきことは何か」という意味に近いのですが
予定やスケジュールを管理し、
モチベーションを損なわないための体制作りのことです。
仕事を順調に進めるために大切なことは、
仕事の優先順位を付けることだとよく言われます。
デビットアレンが2002年に考えたワークフローの管理手法は少し違いました。
まず、優先順位はつけないこと。
仕事に追われて忙しいときは、優先順位を付けることが難しいですし、
全てのリストを書き出さずに考えられた優先順位は、
不正確で役に立たないという考え方です。
たとえば、急に仕事が入った場合でも、
それが2,3分で済むようなものであればすぐに片づける
差し迫ったものを片づけていくのが良いらしいです。
また、人間の記憶力に頼るのは非効率なので、
リストを書きだすことが大切です。
- 収集 : 書きだす作業
- 処理 : それを分類してリスト化する
- 整理 : リストを手帳に入れる
- 見直し: それを可能かどうか見直す
- 実行 : 出来ることから片づける
仕事の能率の良さ悪さは
じつは、「仕事のすべてを把握しているかどうか」にあります。
出来の悪い人は、これができていない。
経験の浅い人、もう少し出来るのにおかしいと思っている人は
大きな視点から見たばあいの自分の仕事、
そして周りの仕事を見てみることが大事なのかもしれません。
▼更新
2012.12 ブラック企業をホワイト化
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