2012年2月20日月曜日

カンブリア宮殿 「外交官 藪中三十二」

2011年3月3日放送

薮中三十二(やぶなかみとじ)、前元外務省外交次官。


ニューヨークタイムズ紙とヘラルドトリビューン紙の二つの新聞に線を引いたり丸をつけたり。村上龍が解説する。「CIAとかでも情報部ってスパイとかはわ ずかで、膨大に出版されてる世界中の新聞とか記事を分析するのが地味だけどすっごい大事らしい。王道だと思う、この人やってるのは。」

 


外交官としては異色の経歴を持ち、大阪大学在学中に外務省に、1年目外交官試験にパス、アメリカで外交官、アジア太平洋州局長に就任。当時のアジアは大混乱。2002年2003年。「なぜ拉致問題をここで取り上げるのか、ロジックが必要。核を放棄すれば、経済支援ができる、ただし拉致問題の解決が条件。」 懸案のひとつであった拉致問題を解決した。ロジックは世界共通用語だ。

食事を共にすると「何かいわなくちゃいけないな、という気持ちになってくる。1回目は文化の話、2回3回と重ねる。食事やワイン。奥さんがこないだあそこいったわね、というのがニュースだったりする。日本食はものすごい人気があるの。忙しい大臣でも日本大使館に来てくれる。

「あんまりピリピリしたり怒ったりしてはだめ、普通はある程度ユーモアも交えながら。結局は人と人ですから、こいつとはやれるなという信頼を得ることはすごく大事なんです。人間関係でもそうでしょ。難しいのは、相手が嫌なやつだなあと思っていながらでも、関係を保ちながら相手に喋らせる。」
  

勝てる交渉術。
  1. 相手が何を狙っているか
  2. 交渉と結論を急いでいるか
  3. 相手の人柄・力量は
交渉をまとめる上で重要。相手が何を本当に狙っているのか、急いでいるかどうか、力量があるのかどうか、どうせ上に聞かないとだめだと思われると舐められる。交渉官同士である程度交渉がでいるなとなると相手を信頼する。一緒に解決策を見出す。

 村上の質問「外交官にはどんな能力が必要ですか?」
いかに自分の国を含めて、きちんと説明できる能力があるかだと思っています。当たり前のことを聞いていても相手は喜ばない。西洋の外交官というのは、哲学や文化をまず勉強する。日本文化とか、きちんと頭に入れて、どうやって自分の考えをもって、少なくとも持っているように見せかけて、ある程度魅力的に話す能力っていうのは大事でしょうね。

この部分、「自分をきちんと説明できる能力があるかどうか」。
話をするときに相手がこれを出来る人間か見るところが自分にもあるし、
自分に足りていない点だなと感じるので、ここは気になった。



言うべきことをいう勇気


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