2012年3月23日金曜日

ノマドについて 個人事業主に必要なセルフコントロールとは? 「アテンション、情報、コラボ」

▼ノマドについて

ノマドは、直訳すれば「遊牧民」のことで、羊や牛を放牧して暮らしている人々の事。ノマド・ワーキングというのは、「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する人」といったワークスタイルを差しています。

例えば、ノマドワーキングをしている
コンサルタントと企業の関係を見てみましょう。

「交通費がかけずにコンサルタントを利用したい」

という企業のニーズと、

「出張を止めて自宅から相談できればコストも安い」
「出かけて行かないので私たちも楽だろう」

というコンサルタント側のニーズ、

この2つがマッチしますね。

テレビ電話などを使えば、2つのニーズにマッチする
コンサルタントビジネスが成り立ちます。



▼ノマドワーキングに向く人・向かない人

ノマドワークに向く人と向かない人がいます。

向くタイプの人は、例えば朝は6:15に起床。
リビングで30分のヨガをしてから、
子供たちが起きてきたらおはようのキスをして、メールチェック。

といった「セルフコントロールがきちんとできる人」が向いている。

ノマドでは電話よりもメールで物事を済まし、時間の短縮を図ります。

ただし、メールは便利ですが、
事務的な冷たいやり取りになりがちになるので、
お互いの理解度を高めるために、
パーティやバーべキュ大会で、
お互いの交流を兼ねてリアルに会う機会を設けてみます。

そうすると、 「ああ、彼はこういうことを考えてメールを送っているんだな」
と相手の気持ちを思いやることができます。

スムーズだけど乾いた連絡と、ときに見せる暖かい関係
これを両立できる人は、ノマドに向いているでしょう。



▼環境でノマドをつくる

ノマドに向く人間性を述べましたが、
他にも技術や環境、様々な側面があります。

たとえば、ノマドをする際の、必要条件は3つあります。
  1. ブロードバンド
  2. サードスペース(オフィスでも自宅でもない第3の場所、スタバなど)
  3. クラウド



▼ノマドに必要な3つのコントロール

上のような最低限必要な環境以外には
仕事をする上での意識の高さも必要になってくるでしょう。
たとえば、この3つです。
  1. アテンション(注意力・集中力)をコントロールする
  2. 情報をコントロール
  3. 仲間とのコラボレーション(強調・連帯)をコントロール  
たとえば、ウェブサイトを作っているときに
「完全に出来上がってから人に見せよう」とするのではなく、
完成していないけど途中で公開しましょう。

途中経過を公表することによって、
「面白い、是非完成させて」という奨励や、
「こういう機能が欲しいので付け加えて」
といったフィードバックが返ってくることがあります。
これは重要な意味を持ちますよ。



▼アテンション、情報、コラボ

上に挙げた3つのコントロールについて書きましょう。

自分に必要な情報だけが流れ込み、
不要な情報はシャットアウトするように心掛けます。

集めるだけでは情報オタクになってしまうので、
情報を分析し、分析結果を元に仕事をすることが大事です。

遠隔地にいる仲間や顧客ともスムーズに
やりとり出来るようなコラボレーション能力が必要になるでしょう。

アテンション・コントロールを身につければ、次のように成長できる。


  •  もちろん自律へとつながる

  •  レジリエンスを生み出す
困難な状況に直面しても、うまく適応して乗り越えていく能力のことです。成功し た起業家の多くは周囲からバカにされるた経験があり、普通の人から見れば実現不可能に見えるプランを作り、それを実行に移そうとするのですから、周囲からは バカに思われるかもしれません。しかし、そうした周囲の目を気にせずアテンションをコントロールして仕事に集中できたからこそ、それは自分自身の信じていることを貫くレジリエンスへとつながり、成功者は自分のプランを実行できたといえるでしょう。

  •  クリエイティビティを作り出す 
適度にネットサーフィンしたほうが生産性は高まると言います。アテンションが高まっている時間帯とリラックスしたい時間帯をうまく波に乗せる方が効率が良くなることもあるのです。


▼佐々木俊尚さんの場合

筆者の佐々木俊尚さんはモノ書きです。
彼は、1日をこのように過ごすようです。

6時30分に起きる。
リラックスしながら以下の作業。
1.Gメールで未読消化
2.すぐに返事できるものはその場で返事
3.グーグルリーダーで新着記事をチェック
4.読む必要があると思えばスターを付ける
5.Gメールやグーグルリーダーで気付いたことをアイデアとしてevernoteに。
6.グーグルカレンダーでその日のスケジュールをチェック、準備も同時に。
調べ物はevernoteにコピー、あとでiPhoneで読む。

これで7時になり、7時30分にはスポーツジムへ行き1時間汗をかいてからシャワーをあびて10時に帰宅。ワインを飲みながら食事を採り。後片付けをしたら、熱いコーヒーを持って仕事場に。これで11時。毎日こうした朝を過ごしているなんてすごい!早起きした日曜日に調子よく物事が進んだ、見本のような日だ。
さらに「丸一日こもる日」と「さまざまな人に会う日」を作っているらしく、週に2日は誰にも接続しない日を作ることでバランスをとっている様子。



▼アテンションについて

アテンションをコントロールするときに、気をつけたいものが寄り道や考え事。
面白いことわざが書かれていました。

「白雲自去来」はくうんおのずからきょらいす。妄想や煩悩は決して消えることはないが、それに囚われなければいずれは消えていく。禅の世界で大事なのは、消し去ろうと努力するのではなく、妄想や煩悩に執着しないこと。



▼集中とリラックスを相互に使ってコントロールする

アテンションとリラックスのコントロール法をひとつ紹介します。
BGMでリズムを作る方法。
たとえば、アテンションとリラックスの割合を2:1にして、
アルバム2つ分をアテンションの仕事をして
アルバム1つ分でリラックスの仕事をする。


▼上手な休憩をつくること

登山では1時間歩いて10分休むのがルールです。
長時間の作業を延々と続ける場合は、
休むことがとても重要だそうですよ。

サイクルを正確に保つことです。
疲れた頭では良い仕事は生まれません。


▼アテンションをコントロールするには様々な方法が

1.ヤル気になる文章をメモに置いておく。
2.仕事を終えるときは中途半端なところで終わらせておこう。
3.作業の途中で調べる必要が出てきても後回し。


このように、個人で仕事をしている方は
色々と自分に決まり事を作り、
その上に沿って仕事をしていることが多いそうです。

個人事業主やフリーランスのために書いていますが
これは、会社員やチームで働く方々にも参考にできるかと思います。
世の働く方は、自分なりに決まった日々の送り方があるのです。
そこを掴めれば仕事もうまく回りますよ。


この記事が好評であれば、「準備力」について書きたいと思います。

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